BL字書きがオノマトペの本を読んだ話。ネタバレを含みます

キンキンキンキンキン!
WEB小説を揶揄する文脈のとき、悪く言われがちなこれ。オノマトペ。
音や身体感覚を、ほぼそのまま写し取った感がある言葉。
小説なんだから地の文で描写しろよ! と言われがち。
が、例のような連続打音とか、視覚的な動作とか……横書きWEB小説でくどくど書くと、画面がひたすら真っ黒になって読みにくいのも事実。オノマトペに頼りたくなる場面は多い。
ああ誘惑のオノマトペ。
とくにボーイズがラブするシーンではオノマトペがないと臨場感にかかわる。とくに「ちゅ」関連。(もちろん描写もがんばりますが)
そこで(そこで?)
親オノマトペ派の本を読んできました。
「言語の本質 ことばはどう生まれ、進化したか」今井むつみ、秋田喜美著
某YouTubeチャンネルからまんまと誘導されて買った感じですが、面白かったです。
「オノマトペは子どもじみた音真似であって言語ではない」(文中より引用)と学者からも言われることがある(知らなかった)(なんてことだ)。
だがさすがオノマトペを研究する方々のご本。
オノマトペはれっきとした言語。とくに赤ちゃんの言語習得をお助けする大事な役割を持つのだ! と前半で主張してくださる。
音が身体的感覚に結びつくので、ことばを覚えるとっかかりとして最高。ことばと意味をつなげやすいということらしい。
オノマトペは足場。
そして赤ちゃんは「推論」によってだんだん語彙を増やしていく。
「アブダクション推論」でしたっけ。
●●なら××だ、と言われたとき、じゃあ××なら●●だ、と言うと、論理的には間違い。英雄はエッチなものを好む→蟹江はエッチなBLを好む→蟹江イコール英雄、とはならない。エッチなものを好む人の中に非英雄がたくさん含まれる可能性があるから。
だけど、そんな間違いを含むやり方で「推論」していかないと、一生ことばは覚えられない。
論理的には不完全だし、不正確さを排除できない「推論」。それこそが言語の本質なのではないか!!!! という結びは力強い。(別にビックリマークはついていない)
論理が苦手ぇ・身体感覚重視ぃなBL字書きはちょっぴり感動しました。
あまり子どもっぽくならないよう気を付けつつ、今後とも臨場感たっぷりのオノマトペを要所要所で使っていこうと心に決めております。
ちゅ……ちゅぷ……
追伸:普通に読み違ってるかもしれないので鵜呑みにしないでね
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