内向タイプの理想郷
それがツイメモ。Xそっくりのインターフェースを持つメモアプリ。

いうなれば『世界に自分だけしかいない世界線のX』ですね。
書き込み方もそっくり。つぶやきの並び方もそっくり。
何が違うかと申しますと、目に見えるユーザーは私だけ(複数アカウントを持つこともできる)。そしてほかの人が閲覧することはありません。
フォロー数フォロワー数も自分で決められる。例えば999億フォロワーの強大Xユーザーごっこなどという空しい遊びも可能。しないけど。
そんな終末世界のX、面白いのかと思うでしょう。
面白いです。
なにせ気兼ねがない。自分はわりと気楽な人間ですが、それでも生きていればまあまあネガティブな感情は湧くわけです。
終末世界なら存分にウジウジすることが可能。何せ傷つく人も批判する人もいない。身バレしそうなプライベートな話題も制限する必要はない。話題を選ぶって結構労力がいるんだなと思います。
それだけならSNS風じゃなくてもいい? ふつうのメモ帳でいい?
それはそう。私もそれまではふつうのメモアプリを使っていました。項目ごとに一行開けて、溜まってきたら新しいページにして、と。
頭の中のごちゃごちゃを外に出して整理することをブレインダンプというらしいです。ゴミ屋敷のおそうじみたいなもの。
たいていはがらくたを捨てるわけですが、たまにその中にメルカリに出せそうなものが混ざっている。読んだ本のメモとか、創作のアイデアとかです。
問題なのはいつ、どこから使えるネタが出てくるかわからないこと。
脳内ゴミ屋敷から掘り出したはいいものの、よく紛失しておりました。
ツイメモだとつぶやきごとに時系列で並び、後で見返しそうなつぶやきにブックマークできる。
それに、なぜかつぶやき形式だと独り言がはかどる。
ただ、そんな真面目な理由ばかりではない。
SNSが無人であるという非日常の楽しさ
これです。
夢の人なら非実在推しのアカウントを作ってもいいかもしれない。
おすすめ欄もトレンド欄も自分で作れる。まだ世間に見つかっていない推し作品を覇権にしてもいい。ほのぼの動物関連ワードで埋め尽くしてもいい。ひとり遊びが得意な人なら相当遊べると思う。
本当に自分しかいない世界では物悲しいでしょうが、アプリを開いているほんのひととき、終末世界のいいところだけを味わう。
そしてほんの少しだけ前向きになって、まだまだ続く世界に戻っていけるなら、こんなに健康的なこともない……気がするので。
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