事故らない個性がほしい(字の話です)






ユニクロの服には独特の安心感があります。

普通である、という安心感。

お財布的にも、見た目的にも、品質的にも無難。大間違いはない。そしてみんな着ている。数に弱い日本人の典型。

ですがユニクロの服を着ていても無難ではなくなるときがあります。

それはまったく同じ服を着ている人とすれ違ったとき。

何なんでしょう、この照れくささ。気恥ずかしさ。

よし、今日も私は目立たないぞと安心して歩いていたら、突然そっくりの服が前に現れる。

その瞬間、もうそれは目立たない服ではなく、「知らない人とおそろい」という悪目立ち要素を備えた服になるのです。そしておたがい、どこで買ったか、いくらぐらいで買ったかなどという要らぬ個人情報もわかってしまう。

よくあることです。なんせ、みんな着ているわけですから。

逆に言えば個性を出せば、誰かとおそろいになって気まずい思いをすることはない。たとえユニクロの服であっても、合わせる服に個性があればまずそちらに目が行く。というわけで、


個性がほしい。



服は正直どっちでもいいんですが。お話づくりの方ですね。

以前はシンプルイズベスト、王道ど真ん中、誰にも好かれるお話を目指すべき! なぜ私はそういうものが書けない! と考えた時期もありました。

が、よく考えるとそれって全身ユニクロなのでは……被りまくりになるのでは……

それで面白いものを書く、そして覚えてもらうって超上級者以外無理なのでは……と思うようになりまして。

ちょっとへんてこでもださくても、個性があった方がいいのかもしれない。そんな気がしてきました。

ただ、大事故は避けたい。

はい。骨格ストレートです。

鳩胸のためダイエットしてもそうは細く見えず、少しでも膨らんだ服を着ると内側の空間がすべてむっちむちのお肉に見える宿命を持つ、あれです(ユニクロを愛用している理由がここにもあった)(装飾が少ない服じゃないと着ぶくれる)。

だからわかるのです。

ただ尖った個性を足し算するだけでは大事故が起きると。

せっかくの王道のよさを、身の丈に合わないひらひらフリルでプラス20kg見えさせ、台無しにするなどという愚行は避けたい。

骨スト民が試着室に籠り、フリル事故を起こさない服を吟味するがごとく、自分に合う、事故を起こさない個性を探すしかないのです。

道は険しく、長い。

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